2022年6月3日(金)

ウェビナー「新しい開発の選択肢。これからの内製化とは?」を開催しました。

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5月12日(木)に内製化支援事業本部でウェビナーを開催しました!当本部では初めてのウェビナーでしたが、沢山質問を頂き皆様に有意義な時間を提供できたのではないかと思います。本記事ではウェビナー内容の抜粋と当日回答しきれなかった質疑応答を公開いたします。

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登壇者紹介

内製化支援事業本部から司会者含み4名が登壇しました。
yamane
司会進行を務めさせていただきます、事業推進部の山根です。趣味はサウナです。
adachi
執行役員 兼 内製化支援事業本部 本部長の足立です。ザ・ラウンジ by アマンの和牛チーズバーガーが好きです。
kuroiwa
プランニング部 部長の黒岩です。現在子育てに奮闘中です!
kinoshita
CRE部 部長の木下です。好きなキャラクターはチャッキーです。

第一部:内製化とは?内製化の検討がすすむワケ

第一部では内製化が進む背景や、内製化についてよく頂く質問についてお話ししました。
経済や社会の変化
・DXに伴いデジタル事業拡大のために内製化の動きが加速
・コロナ禍により短期間で強制的にデジタル化が進行
テクノロジーの変化
・ローコード/ノーコード開発が市民権を獲得したことにより内製が現実的になった
 2022年日本企業の半数以上がローコードを用いると言われている
(一方で「シャドーIT」「野良アプリ」といったブラックボックス化してしまう問題も)
adachi
新規開発やツール導入が増加したことにより、当社にも相談が多く寄せられました。
内製化についてよく聞かれること
yamane
ここからは内製化について皆様からよく頂く質問事項を抜粋したので、登壇者に質問していきたいと思います。
yamane
なぜ今内製化なんでしょうか?
adachi
ローコード開発を用いた内製化に焦点を当てつつ回答すると、先が見えない時代の中、低予算でプロトタイプ運用を実施し、検証の上で正式版の開発/提供を行いたい業務担当者が増加しています。ローコード開発はプロトタイプ運用に適しているためニーズが高まっていると考えます。
adachi
また、昨今の情報セキュリティを考えるとQCDS(品質・コスト・納期・顧客対応)+Securityを意識する必要性が高まっていますが、外部委託だけではすべての要件を満たすことが難しいため、一部内製化やローコード開発ツールが必要になっていると思います。
yamane
内製化すべき領域はどこなんでしょうか?
adachi
顧客接点業務のオンライン化領域だと考えます。例えば、各種申請のWeb化、会員向けマイページ、イベント開催(ウェビナー)などですね。
一般的に内製化というと社内システムのイメージですが、社内システムと比べてリリースまでの期間が短かったり、要件に対してリリースの時点から正確な実装が求められる領域かなと思います。
adachi
ノウハウを反映したり、運用体制を考慮したシステムといった「作ったあとの運用のしやすさ」も重要になってきますので、内製化のメリットを享受しながら運用すべき領域でもあると思います。
yamane
内製化が推進される中、今後ベンダーはどのように関わっていけば良いのでしょうか?
adachi
ローコード開発ツールを用いてエンド企業様へ「支援」というスタンスで関わっていくのがと良いと思います。具体的には、
①初期構築支援
②ITパートナーとしての支援(QCDS+Securityの品質担保支援)
③ブラックボックス化回避の支援(ナレッジマネジメント支援)
といった「プロジェクト成功のための支援」という関わり方が良いのではないかと考えています。

第二部:事例で解説!内製化を成功に導くためのポイント

第二部ではSPIRAL®を用いて内製化に成功した事例の紹介やポイントについてお話ししました。
デジコン株式会社様の事例

degicon
kuroiwa
私が担当していたデジコン様の内製化事例を紹介します。
デジコン様はSPIRAL®を利用して「showcase」という動画配信サービスを開発しています。
degicon2
yamane
デジコン様がSPIRAL®を採用した理由は何だったんですか?
kuroiwa
リソース的に本プロジェクトにはシステム担当が関われない状況だったので、非プログラマでもwebシステムの機能の実装や修正ができるという点や、HTMLやcssで画面をリッチにデザインできる点が大きな決め手になりました。
yamane
内製化にあたり具体的にどんな支援をしたのでしょうか?
kuroiwa
いきなりSPIRAL®を使いこなすのは大変なので、初めにテンプレートアプリを弊社(スパイラル株式会社)で構築し、お手本がある上で、使う機能を絞って覚えてもらうというような方針にしました。
kuroiwa
テンプレートアプリの修正方法や前提知識として知っておいた方が良い部分は、トレーニングとして大体2ヶ月程度、何度か研修を受けていただきました。
yamane
研修の後は特に問題なく覚えていただけましたでしょうか?
kuroiwa
そうですね。いきなり研修後に全部覚えるっていうのは難しかったんですけど、それから何ヶ月かの間は不明点があれば問い合わせしていただいて、最終的には案件が発生した際にデジコン様の社内でプロトタイプ的に機能を設定しながらスピード感のある対応が実施できているようです。
yamane
最後に、ローコード開発ツールなどのサービスを使った内製化のポイントを教えてください。
kuroiwa
利用するツールの特性を理解して、実現したいことができるかツールを提供されてるベンダーさんにしっかり確認されると良いんじゃないかと思います。
またツールを使いこなすための支援体制が充実しているかなども情報収集しておく必要があります。実際いざ導入してみたらドキュメントが全部英語だった…なんてこともありますからね。
yamane
なるほど…私も営業現場で実際にそういう声を聞いたことがあります。ベンダーさんに問い合わせてみた時のレスポンスの速さや回答の正確性も見てみると良いと思いました。

第三部:システムの内製化に向いてるローコード開発プラットフォーム「SPIRAL® ver.2」

第三部ではSPIRAL® ver.2がなぜシステム内製化に向いているかをお話ししました。
yamane
まずはSPIRAL® ver.2について教えてください。
お客様の業務にフィットした業務アプリやwebサイトが作成できるローコード開発プラットフォームです。詳しくはこちらをご覧ください。
yamane
なぜSPIRAL® ver.2は内製化に向いているのでしょうか?
degicon
内製化が向いてる理由は2つあります。
1つ目は、webパーツを組み合わせることで工数削減し、不具合発生率を下げながらサイト制作ができる点です。
2つ目は、運用に合わせて、運用担当者が操作できる機能を画面操作のみで設定することができる点です。役割や立場に応じて権限設定ができることで安全に開発を行うことができます。
yamane
いきなり内製化は難易度高いと思ったのですが、その点はいかがでしょうか?
そうですね…正直ローコード開発プラットフォームを使ったとしてもいきなり完全に内製化をするのは難易度が高いと思っています。
完全に内製化する必要はなく、自社に足りない部分のみ外部リソースを使えば自社で案件を推進していることになるので、ナレッジの蓄積やスピーディな対応といった内製化のメリットは享受できるんじゃないかと思っています。
SPIRAL®ver.2ではHTMLやPHP、Javacriptなどの記載エリアが画面上で分かれているため、例えばプログラムの部分だけ外部に依頼することも可能となっております。
内製化支援事業本部では内製化支援も準備していますので黒岩さんからご紹介お願いします。

内製化支援サービス
kuroiwa
端的に申し上げると、スパイラルのエンジニアが専任の支援体制で個社ごとに提供するようなサービスです。うちの会社のエンジニアが御社のスタッフに伴走しながら進めていけるような体制を作っていくとこが目的です。
kuroiwa
現在は試験的にサービスを提供しておりますのでご興味があれば お問い合わせください。
yamane
SPIRAL®ver.2でどういうシステムが作れるかわからないと思われている方もいらっしゃると思いますが、その点はいかがでしょうか?
webパーツが多いのでピンポイントでこれがつくれます、というのはむずかしいんですけど、ナレッジサイトに一部デモを公開しています。
ver.2のアカウントを持っていない方でも運用担当者の画面も無料で触ることができるのでQRコードを読み込んで申請していただければと思います。
デモ
最後にSPIRAL® ver.2は多くの機能追加を予定しておりますので、今後のアップデートもご期待ください!

質疑応答

ご参加いただいた皆様からいただいた質問と回答を一部ご紹介します。
Q1.現在内製化チームを立ち上げようとしていますがどのような支援をして頂けるのでしょうか?
SPIRAL® ver.2や周辺知識に長けたエンジニアがサポートすることはもちろん、内製化サービスにご契約する前にプロダクトのご説明やハンズオンなどを通してSPIRAL® ver.2の特性や、やりたいことが実現できるのかをしっかり確認できるようなプロセスを踏んでいただきます。
また内製化をする目的や、何が成功なのかを確認させていただき、それらに対して適切なサービスが提供できそうか議論した上でご契約頂く流れとさせていただいております。
Q2.(デジコン株式会社様の事例について)どの程度教育支援をされ、開発期間はどの程度かかりましたでしょうか?初期のコストはどの程度だったのでしょうか?
A:大体2ヶ月程度教育支援をいたしました。初期の雛形アプリケーションの開発については1ヶ月程度で開発を行い費用は数百万程度となりました。(月次は55,000円)
この雛形アプリケーションをもとに現場の担当の方が要望にあわせてアプリケーションを複製したり、受付フォームの項目や画面の文言の修正などを行いました。
Q3.(デジコン株式会社様の事例について)ど2カ月の導入支援と継続支援のコスト感をご教示いただきたいです。
A:今回お話した事例の段階では弊社としても初めての取り組みでしたので費用は頂かずに実施しました。
本日のセミナー内でご紹介した「内製化支援サービス」については、月次50,000円~での提供を予定しております。
Q4.事務部門の人もトレーニングしたら、作成できますでしょうか。
A:SPIRAL ver.2については比較的直感的なクリック操作等でアプリケーションを構築できる形となっております。
プログラム言語等を知らなくても比較的様々なことができます。SPIRAL ver.2のサービスの操作方法を習得頂くというイメージです。
このあたりはどのような観点で実装に向けて検討を進めるべきかという概念的なお話や直接的な操作方法含め「内製化支援サービス」で伴走しながらご支援をさせて頂きます。
Q5.ver.1とver.2との違いを分かりやすくご教示願います。
A:以下特徴を記載します。
ver.1:提供開始から22年を経過しており、多数の機能やオプションが用意されています。
要件が複雑であったり、実装難易度が高い案件で採用いただくケースが多く、当社や当社パートナー企業へ開発委託する場合にご選定いただくのが良いと思います。

ver.2:提供開始から約2年を経過しました。引き続き、機能やオプションの拡充を進めています。
ver.1に比べ全体的な操作性の向上、設定後のメンテナンス性向上、リソース管理、テスト環境、権限機能の単独実装など、運用面を考慮した操作や機能の提供がされており、内製化に向いています。
機能やオプションを拡充している過程のため、要件によっては機能が不足する可能性があります。

沢山のご質問ありがとうございました!
内製化事業本部では今後もウェビナーや勉強会の開催を検討しております。
イベント情報はFacebookで告知していますので是非チェックしてみてください!
その他ご質問がございましたら以下よりお問合せください。

この記事を書いた人

事業推進部